文書情報管理士について
文書情報管理士とはどのような資格なのか、特徴や資格取得のための試験についてまとめてみました。
文書情報管理士とは
文書と単純に言っても現代は多様化しており、種類がいくつもあります。紙媒体だけでなくWeb上にも文書は多数存在し、さらには電子化された文書は個人情報の保護が求められるなど、文書管理の重要性が高まっているのは間違いありません。
文書情報管理士とは、さまざまな文書の最適な電子保存の方法を理解すると共になぜ文書情報管理が大切なのかを多くの人に伝えることを目的とした、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会が認定する資格です。2001年にスタートして以来、およそ14,000人以上が資格を取得しています。
文書情報管理士の有効性
平成16年度に「e-文書法」が制定され、税務関係に関してスキャナによる紙面の電子保存が大きく規制緩和されました。電子データでも法律で定めた要件を満たせば正規の文書がとして認められるようになり、文書管理の重要性が認知されるきっかけの一つといえます。法律施工後は、文書管理に対して理解している人材も求められるようになりました。
文書情報管理士の有効期間
文書情報管理士の資格は、取得から5年が有効期間です。文書に関わる電子技術が進化する速度を考え、最新の知識やスキルを持ち合わせているかの確認を、5年ごとに更新することが求められています。
更新時の届け出
更新時は課題があります。有効期限の約4カ月前に文書情報管理士検定試験受験の際に申し込んだ自宅に郵送される流れです。転居等で住所が変わった場合、課題が届かない可能性があります。事前にホームページから登録内容の変更を行っておきましょう。
更新は案内されたアカウントとパスワードにてサイトにログインし、課題に解答します。解答に問題がなければ無事に更新となります。更新が可能になったら、更新料をクレジットカードかコンビニから振り込みます。
検定試験について
試験は年に2回
文書情報管理士の試験は年に2回、夏と冬に実施されています。40日間の試験期間中であれば、自分のスケジュールに合わせての受験が可能です。急な病気や出張等で予約した日程での受験が難しい場合、3日前までであれば受験日と会場の変更もできます。
試験が終了すると会場にてレポートを配布し、合否が分かります。合格した際、試験終了からおよそ1か月ほどで認定証書が送付されます。
2級・1級・上級がある
文書情報管理士は2級・1級・上級の3つに分類されています。2級は誰でも受験できるので、基本的な内容の出題が中心です。1級は2級取得後に受験可能で、2級よりも高度な知識や理解が求められます。上級は1級の資格を取得していることが受験資格です。顧客を想定し、課題分析能力や問題点の提案能力、費用対効果の意識や能力が問われます。
申し込み方法
運営会社のwebサイトにてIDを取得後、申し込みが可能です。
電話や郵送での受付は行われていませんので、webサイトにアクセスできる環境が必須となります。
受験料
- 一般受験料:10,800円
- 団体受験料:8,640円
- 学割:7,020円